第2回 アフリカ・ルワンダでソフト開発を行うことになったきっかけ(後編)

第2回 アフリカ・ルワンダでソフト開発を行うことになったきっかけ(後編)

前回の記事(前編)の続きです。

ルワンダで何か開発の仕事がないかと相談を受けた時、その頃に運用を開始した新しい(当時)サービス開発を受け持っており、
コストや使用するリソースなどは自身で決めて対応できる立場にありました。

ちょうどそこで、サービスの補助的なツールとなるスマートフォンアプリ開発をどうやって開発するかという直近の課題がありました。

仮にやってみて、失敗したとしても自分たちでやり直せば済む規模のアプリであり、また最初のトライアルも兼ね、
安い金額でやってくれるという話でしたので、試しにこれを出してみることにしました。

その後、最初に紹介された方と少しプロジェクトを始めるための調整を進めましたが、残念ながらこの方とはうまく噛み合いませんでした。

このようなこともあり、やはり難しいかなと思ってたところで、もう一人紹介してもらいました。

その人物が、現WiredIn LTDの代表、Alain Kajangwe氏でした。

当時はもちろんWiredInなる会社は存在せず、モバイルマネーなどのサービスを手がける現地の民間企業に勤めている立場でした。

少しコンタクトを取り始めた時点から、レスポンスの速さや、こちらからの質問対する的確な応答など、非常に好印象だった記憶が残っています。

オフショア開発に関しては、明確にオフショア開発という意識を持って開発にあたったことは、実はそれまでなかったですが、一方で過去にはアメリカで開発された技術を日本に導入する仕事を行なっていた経験もあり、国内でのフィードバックを元に、アメリカ側に要望を伝え、成果物を日本側でもテストをして、お客様向けに導入するということをやっていたので、同じようなノリで要望等まとめ、またこのようにしてプロジェクトの進捗管理を行いたいなど伝えるところから始めました。

その時のアプリは最終的には、iPhone版とAndroid版を出す必要があり、うまくいけば両方ともお願いするつもりでいました。

まずはiPhone版の開発から着手ではあったのですが、一方で彼にはiPhoneアプリの開発の経験はありませんでした。

どうするか相談をしましたが、やったことはないが、すぐにキャッチアップして対応するということなので、何れにしても現段階ではトライアルであるし、むしろどのくらいでキャッチアップして対応できるのか見るにはちょうど良いと考え、了解し、お願いすることにしました。(と、記憶しています・・)

また、テストに利用するiOS実機デバイスがなかったため、iOS開発のキャッチアップをしてもらっている間に、こちらでは中古のiPodを購入し、それを送ってみました。

物がちゃんと届くのかも正直不安でしたが、1週間ほどで特に問題なく到着しました。ちなみにこれまで何度も物や書類を送ったりしてきましたが、届かないということは一度もありませんでした。(1回だけ破損がありましたが・・)

などなど、着々と実際の開発着手に向けた準備を進めていきました。

続く…

この記事の著者

田中 秀和

WiredIn Japan 代表取締役 CEO

大学生時代から開発系インターン経験し、ソフトバンクグループの開発会社に新卒入社。約6年、大規模システム開発やプロジェクトリーダーとして活躍した後、米国の技術開発スタートアップに参画し日本国内のCTOとして経験を積む。その後、レックスバート・コミュニケーションズ社を起業。 2011年頃より、とあるきっかけからルワンダでのオフショア開発に着手。2014年に、現地のパートナーとともに「WiredIn LTD」を立ち上げる。 2015年9月にWiredIn LTDの日本ブランチとなる「WiredIn Japan 株式会社」を設立し、代表に就任。